①このエフェクターの特徴
今回紹介するのはフルトーンのOCD。非常に人気が高く、ライブハウスやスタジオで多くのギタリストが使用しています。このエフェクターはオーバードライブとディストーションの中間的な特性を持ち、アンプライクなサウンドが特徴です。特に、ジャズコーラスアンプを使用する際に音を分厚くする目的でよく利用されます。
OCDの最大の魅力は、タッチレスポンスの良さと音色の柔軟性です。優しく弾けばクリーントーンになり、力強く弾くとしっかりとした歪みが得られます。これにより、ピッキングのニュアンスを忠実に再現することが可能です。
さらに、OCDにはハイピーク(HP)とローピーク(LP)のモード切り替えが搭載されています。HPモードでは高音域が強調され、抜けの良いサウンドが得られます。一方、LPモードでは低音域が際立ち、温かみのある音色が特徴です。このスイッチにより、さまざまなジャンルや用途に対応できます。
②スペック

項目 | 詳細 |
---|---|
ブランド名 | Fulltone |
価格 | 約3~4万円(市場により変動) |
電源 | DC 9V~18V センターマイナス |
サイズ | 61(W) x 112(D) x 49(H)mm |
重量 | 約400g |
電池駆動 | 9ボルト電池対応 |
電池駆動があるのはありがたいポイントです。電圧を変えることでより幅広い音作りが出来そうです。
シンプルなオーバードライブペダルにしてはすこしお高い気もしますが、一台所有しておけば、多くの現場で活躍できるはずです。
③BOSSコンとの比較

●今回のエフェクター
横61 ×縦112 ×高さ49(mm)
●BOSSのコンパクトエフェクター
横70 ×縦125 ×高さ55(mm)
BOSSのコンパクトエフェクターに比べ、OCDは全体的にコンパクトでエフェクトボードへの収まりが良いのが特徴です。省スペースながら高い機能性を持ち、持ち運びにも便利な設計です。
④ツマミについて

Volume | 音量を調節します |
Drive | 歪の量を調節します |
Tone | 音色を調節します |
High Peak / Low Peak | 音のキャラクターを変更できます |
ツマミはシンプルな構成で、直感的に操作できる点が魅力です。初心者からプロまで、使い勝手の良さを実感できるデザインです。
⑤このエフェクターを使っているアーティスト
フルトーンOCDはプロ・アマ問わず幅広いギタリストに愛用されています。特に、90年代のロックやクラシックロックを彷彿とさせる音作りが可能なため、これらのジャンルのプレイヤーに人気です。また、スタジオやライブハウスでの使用が多いことから、バンドマンにも高く評価されています。
過去には、バージョン1.7が多くのギタリストに愛用されており、LEDが赤色だったことも特徴の一つです。現行モデルのV2は、さらに進化した設計で、青色LEDやバッファ設定の切り替え機能が加わり、幅広いプレイヤーに支持されています。著名なプレイヤーたちのエフェクトボードにも組み込まれており、音作りの幅広さと実用性がその評価の高さを物語っています。
⑥このエフェクターに合うギターアンプの種類
OCDはさまざまなアンプと相性が良いですが、特にスタジオのジャズコーラスアンプでの使用がおすすめです。通常、クリーン寄りのサウンドが得られるジャズコーラスアンプを、90年代のロックサウンドのような分厚い音色に変化させることができます。
また、フラクタルのハイワットタイプのアンプシミュレーターや、クリーンな真空管アンプとも抜群の相性を誇ります。これにより、スタジオやライブにおける多様な音作りのニーズに応えることが可能です。
ギターに関しては、レスポールのようなハムバッカーピックアップのモデルと非常に相性が良いです。一方、テレキャスターやストラトキャスターなどのシングルコイルピックアップでも、ピッキングニュアンスを活かしたサウンドメイクが可能です。さらに、ハイピークとローピークのモードを切り替えることで、アンプやギターに応じた最適な音色を引き出せます。
⑦こんな人におすすめ
以下のような人に特におすすめです:
- スタジオのジャズコーラスアンプで分厚いサウンドを求めている人
- オーバードライブとディストーションの中間的なサウンドが欲しい人
- 90年代ロックやクラシックロックのサウンドを再現したい人
- シングルコイルやハムバッカーのどちらでも柔軟に使えるエフェクターを探している人
- タッチレスポンスに優れたエフェクターを求める人
- 初心者からプロまで幅広いプレイヤー
- 廃業予定のフルトーンブランドの価値ある製品を手に入れたい人
⑧まとめ
フルトーンOCDは、アンプライクなサウンドと直感的な操作性で、多くのギタリストに支持されています。特に、ジャズコーラスアンプでの使用時に90年代のロックサウンドを再現できる点が大きな魅力です。
ハイとローを切り替えられるピンスイッチやトーンの調整機能により、あらゆるシチュエーションで適応可能な柔軟性を持っています。テレキャスターやレスポールなど、さまざまなギターと組み合わせることで、異なる音色を楽しむことができます。
特に、タッチレスポンスの良さや汎用性の高さ、さらにバージョンによる音色の違いは、ギタリストにとって大きな魅力です。また、フルトーンが廃業することで今後さらに希少価値が高まることが予想されます。
フルトーンが生み出した名作OCD、ぜひ手に取ってその魅力を体感してみてください!
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